出面管理で現場は変わる!出面表って何?|出面管理をシステム化するメリット

建設業界では当たり前の言葉となっている、出面。

これがもともとどんな意味だったか知っていますか?また、業界に入ったばかりの方であればそもそも出面が何なのかもわからないかもしれません。

そこで今回は、建設業界のマスト用語である出面についてご紹介します。

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出面表とは?

出面とは昔、工事現場に来る大工や左官といった人のことを指す言葉でした。今でも現場作業員のことを指しています。出面表とは出勤簿や報告書の役割を担っており、いつ、どの現場に、誰が、何時間作業したかといったことを管理するための書類のこと。これは賃金や報酬を支払うときだけでなく、安全時間や無災害記録(現場ごとに、何人の人間が何時間働き、どれくらいの期間無災害が続いているかを表すための記録)の計測をするときにも役立ちます。

企業によっては、新しく入社した社員に出面管理を任せることで案件の規模と必要な人員・期間などを覚えさせることもあります。毎日管理することにより、机上で勉強するだけでは得られない肌感覚で、案件の規模感などを学ぶことができるのです。

出面表と作業日報・作業報告

出面表は作業日報や作業報告の役割を担っているという側面もあります。これらを確認することで、コスト管理に役立つのです。元請業者は工事が始まる前に「このくらいの規模ならこのくらいの人員が必要だろう」と見積もります。そして工事が進む中で人員調整が可能かどうかを判断できるのです。正しい進捗状況を確認することで、人件費をおさえられます。

また、労働管理をするのにも役立ちます。現場の人間の稼働時間が長すぎないか、重い仕事を連続して担当していないかなどをチェックし、仕事量を適切に振り分けます。

出面表はこのほかにも日当計算のためのデータになります。下請け業者と常傭契約を結んでいた場合、日数単位で支払いが必要なので出面管理の情報をもとに計算を行うのです。

出面表の紙管理から卒業

もともと出面の管理は紙を用いていました。しかし作業日報や作業報告書を一枚一枚管理するのは、それだけで膨大なコストがかかります。ファイリングするのも手間ですし、紙を保存しておくのにも場所も必要です。

そこでシステムを導入して、パソコンやスマホから入力・管理するのが主流になってきています。一枚ずつ手書きしなくていいだけでなく、一度入力した内容の修正も簡単です。遠方からでも入力できるのでわざわざ営業所に帰る必要もなく、現場の負担が軽減されます。

システムによってはデータを処理して労務計算もしてくれるので、これまで経理担当者が時間をかけていた仕事が丸々カットできることもあるのです。支払業務が効率化すれば、それだけでもコストカットにつながりますよね。

検索や情報の整理をするのにも便利です。社員別や現場別に情報を呼び出せるので、今欲しい情報がすぐに手に入る、という環境が整います。

労務費・人件費の高騰と出面表

建設業界では労務費や人件費が高騰し、より綿密な管理が求められています。この高騰は、2013年に法定福利費相当額を設計労務単価に含めるよう政府から指導したことがきっかけになっています。また、東日本大震災により岩手、宮城、福島で設計労務単価の引き上げが行われたことも要因の一つ。

さらには、人手不足も関係しています。日本国内は多くの業界で人手不足にあえいでいますが、とりわけ建設業界でもその問題があります。オリンピックもあり求人数は年々増加していったにも関わらず、求職者数は減少傾向にありました。こうした背景から賃金が引き上げられています。

このような状況では、コストカットは非常に重要な問題です。出面表をきちんと管理してコスト管理に注力しましょう。

適切な出面管理を

もともとは、現場に出てきている人の顔(面)を確認する意味で使われていた出面。今ではこの言葉が含む意味は広くなっています。出面をきちんと管理することは、建設企業において基本中の基本。いつまでも紙にこだわるのではなく、システムなどを上手く使って効率化を図りましょう。

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