建設業の社会保険加入率の現状
現状の建設業の社会保険加入率について確認しました。
企業の社会保険加入は平成29年10月調査で、それぞれ
- 雇用保険:98%
- 健康保険:98%
- 厚生年金保険:97%
という水準まで来ています。
社会保険等加入率(平成29年公共事業労務費調査より)
企業の3保険の加入率は、平成23年の84%から97%にまでに引きあがっています。
労働者別にみても、3保険に加入している率は85%と、平成23年の57%から飛躍的に引きあがっています。
今回の話は、企業としての社保加入は達成したので、次は技能者(個人)の加入率の引き上げに力を入れていく、ということでしょうか。
ただ、一方で現場での負荷があがることも認識しておいた方が良いです。
作業員名簿は技能者を抱える下請業者が主に作成することになりますが、書類が増えることによる負担は作成する下請業者だけに影響があるものでありません。
提出を求める元請業者もそうですし、それをチェックしなければならない発注者側の負担も増えるのです。
で、残念なことにリリース当初は検査員の認識もバラバラで余計なところをチェックしたり、必要以上に提出書類を増やされたりするのが落ちです。
作業員名簿に書かれている作業員の情報を一人一人、一つ一つ確認するとしたら、一体、検査に何時間かかることになるのか、まったく持ってわかりません。。
CCUSを登録義務化して、未登録者は現場入場不可。そして、書類の作成、提出不要、くらいまで振り切れないと現場への負担は増えるばかりになりそうです。